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No.13インプラント指導医も自分自身にHAコーティングインプラントをいれている
先日、同級生から電話がありました。
「歯がだめになった。インプラントを入れてほしい」と。
この先生はインプラントの指導医でもあり、ばりばりのインプラントロジストです。
なのにほとんど泣きべそ状態。
やはり自分のことになると、人間弱いものです。
歯の状態は、上あご小臼歯で歯の根の先に膿の袋(歯根膿胞)があり、根っこが割れて、上顎洞との距離は1ミリもありません。
先生の要望、ほとんど脅迫に近いのですが、
1)骨移植を伴うようなサイナスリフトは絶対にしたくない。サイナスリフトするぐらいなら、ブリッジにする。
ソケットリフトで手術してほしい。
2)膿の袋を取って抜歯と同時にインプラントをいれてほしい。
3)使用するインプラントは絶対日本製HAコーティングインプラント。
なんとわがままな患者でしょう。
正式に医学用語で説明すると、抜歯および膿胞摘出即時骨移植を伴わないソケットリフト術ということになるでしょうか。
もし断ると大泣きされそうだったので、承諾することにしました。
しかし、もし先生がスウェーデン製やドイツ製、あるいはアメリカ製インプラントを指定してきたら断っていたでしょう。
この症例は学会で発表することになるでしょう。
私、岸本は幸い28本歯が全部そろっています。
でももし歯を失うことになったら、迷わずHAコーティングインプラントを入れるでしょう。
泣きべそをかきながら。
(2010年5月20日)