症例2-2上顎前歯部の骨造成無しでのインプラント治療

症例2-2上顎前歯部の骨造成無しでのインプラント治療

当医院で行った上顎前歯部のインプラント治療です。
これから治療をお考えの患者さんが分かりやすいように、骨造成無しでの上顎前歯部の難しい症例を写真付きでで解説をしています。
根尖に病巣があり、抜歯が必要でインプラント治療の選択肢がある方などご参考になさってください。

この患者さんは前歯に問題がありました(パントモ写真4)

根尖病巣

(パントモ写真4)
問題を起こしている部分は丸で囲ってある黒い部分。
根に病巣があり、歯肉に膿が出てきていました。

根の先に病変があり、歯肉に膿が出てきており、レントゲンに写る細い管を歯肉から病巣部に入れて撮影しました(デンタル写真2)

病巣部レントゲン

(デンタル写真2)
レントゲンに写る細い管を歯肉から病巣部に入れて撮影します。

CTでは特に唇側の骨が吸収していました(CT写真5)

前歯部骨吸収ct

(CT写真5)
矢印の部分(唇側)の骨が吸収していました。

また隣の2本の欠損部分は骨の厚みが薄くて(CT写真6、CT写真7)、インプラントの埋入が難しい状態でした。

新宿大口式

(CT写真6)
隣の2本の欠損部分は骨の厚みが薄く、インプラントが難しい状況。

骨を広げるインプラント治療

(CT写真7)
骨を広げるようにしてインプラントを行います。

リッジエクスパンジョン法を用いて骨を広げながら治療しました。
全部で3本の歯が欠損ですが、通常なら2本のインプラントを入れてブリッジにします。
今回は骨の厚みが足りなくて、直径3ミリの細いインプラントを3本使わなければなりませんでした。
なぜならば、細いインプラント2本でブリッジにすると折れる可能性があるので、あえて3本埋入しました(パントモ写真5、デンタル写真3)

 

 

前歯部インプラントレントゲン

(パントモ写真5)リッジエクスパンジョン法を用いて骨を広げながら治療しました。
全部で3本の歯が欠損ですが今回は骨の厚みが足りなくて、直径3ミリの細いインプラントを3本使わなければなりませんでした。

(デンタル3)骨移植などの侵襲性が大きい処置を回避し、インプラントを3本埋入。リッジエクスパンジョン法を用いて骨を広げ3本埋入しましたので、強度的にも安心です。

一般的には、骨移植をして骨の厚みを大きくしてからインプラント治療をします。
今回は骨移植などの侵襲性が大きい処置を回避することができました。
細いインプラントを使用した場合、折れる可能性があります。
特に2ピースインプラントは1ピースインプラントよりさらに折れる可能性が大きくなります
1ピースのハイドロキシアパタイトインプラントを使用したことがこのような処置を可能にしました。


腫れる原因にもなりやすい骨造成や骨移植を行わない事によって、痛みも治療費も抑えることができます。メール相談もお気軽にご利用ください。

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