No.10時代はショートインプラントなのだろうか?

インプラント治療を手がけている歯科医にとって、植立に使用するインプラントのサイズに迷いが生じる場合があります。

できるだけ長く、できるだけ太いインプラントを使ったほうがいいのではないかと考えるからです。


しかしながら、長く太いインプラントを使うことは神経や血管の損傷をおこすリスクが高くなることを意味します。

具体的に言うと、下顎の場合は下顎神経が問題であり、上あごでは上顎洞の穿孔が発生する可能性が高くなります。
一方、RenouardやTofflerは短いインプラントでも経過が良好であると述べています。
私も長いインプラントに固執し、手術による合併症を起こすぐらいなら、短いインプラントが良いと考えています。
幸い私が採用しているHAコーティングインプラントは、短いインプラントを植立しても経過がよい様に思います。
チタン系を採用している先生の症例を見ていますと、どうしてこんなに長いインプラントを入れる必要があるのだろうかと思うことがあります。 長いインプラントを入れるために、骨移植をして、時間をかけて、費用もかかって、患者さんは受け入れてくれるのだろうかと思います。
逆にチタン系の先生がHAコーティングインプラントをみて、大丈夫なんだろうかと思うこともあると思います。
チタン系インプラントとHAコーティングインプラントを比較した論文が発表されることを待ち望んでいます。
(2010年5月7日)
1)Frank Renouard and David Nisand:Short implants in the severly resorbed maxilla. A-2-year retrospective clinical study .;Clin. Implant.Dent.Relat.Res.7,104-110,2005
2)Michael Toffler:Inside Implant Dentistry.vol5.Jan.,2009

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