No.27ワンピースインプラントはソケットリフトに適している(春日井教授、近藤教授から質問を受けました)

第5回バイオインテグレーション学会での発表について

2015年3月に第5回バイオインテグレーション学会が開催され、そこで骨移植をしないソケットリフト法の発表をしました。
発表について、質疑応答があるのですが、質問者はインプラント治療や歯科業界の権威でもある東京医科歯科大学の春日井昇平教授と岩手医大の近藤尚知教授でした。
春日井教授は今日の日本インプラント界を代表するリーダーです。
一方の近藤教授はこれからの日本インプラント界をリードしていく新進気鋭の教授です。
日本のインプラント界は日本製ハイドロキシアパタイトコーティングインプラントを認めようとしない雰囲気があります。
学会で発表しても、スルーされてしまうのです。
二人の教授から質問をされて、大変光栄に思いました。
春日井教授からは、使用したインプラントを訊ねられました。
AQBインプラントですと答えました。
難しい症例にうまく応用できているとお褒めの言葉をいただきました。

近藤教授からは、ソケットリフトにワンピースインプラントを使用しても大丈夫なのかと質問されました。
私の答えは、ワンピースインプラントはソケットリフト法に適している。
もしもインプラントが骨と結合していない場合、ワンピースインプラントならば歯肉からインプラントが口腔内にでているので、揺れたりして簡単に判断できる。
一方、2ピースインプラントは歯肉の中にもぐったまま骨との結合を待つので、万が一、骨結合していなくて、2次手術でインプラントとアバットメントを繋げようとした時、上顎洞の中にインプラントを押し込む可能性があると答えました。
ワンピースがいいのか、2ピースインプラントがいいのかはっきりとした答えはでません。
学会で議論することに意義があります。
今回の発表については、第5号のバイオインテグレーション学会誌に Transcrestal sinus floor elevation using HA-coated implants without bone grafts : A 10-year retrospective clinical study (Yukiyasu Kishimoto:J. Bio-integration, 5:119-124,2015)
とのタイトルで論文として載せてあります。Medical online で入手できるようになります。
ぜひ参考にしてください。  (2015年12月11日)

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