No.41ドクターX大門未知子の覚醒下手術による脳腫瘍切除術に大感動―医療事故を起こさないために

ドクターX大門未知子が行った覚醒下手術は、頭部を切開して脳を刺激しながら患者に手を動かしてもらい、動きに問題がないことを確認して腫瘍の切除範囲を決めるものでした。
患者ナナーシャ(シャーロット・ケイト・フォックス)は外科医であり、手術後に外科医として復帰できるように、手に麻痺が残らないようにするため、全身麻酔を中断して意識を覚醒させたまま覚醒下手術を採用したのです。
大門未知子の足元に遠く及ばないものの、岸本歯科でも似たようなことをしています。
下あごにインプラント埋入する時に下あごの神経を傷つけることがあります。
それを防ぐために、麻酔をインプラント埋入部分の最小範囲に限定して、下あごの神経の末梢の枝であるオトガイ部分(下唇部分)には麻酔がかからないようにしています。
麻酔をしても下唇部分の感覚が残っているということです。
インプラントを埋入するためにドリルで骨に穴をあけていきますが、ドリルをするたびに下唇部分の感覚を確認して神経を傷つけることがないように最大限の注意を払っています。
さらに、術中に必ずレントゲン撮影をするようにしています。
症例で説明します。
下あごの一番奥の臼歯部分にインプラント予定です。
骨の垂直的骨幅が小さいため下歯槽神経を傷つける可能性があります(写真1)。

下顎のインプラント1

(写真1)骨の垂直的骨幅が小さいため下歯槽神経を傷つける可能性があるので注意が必要



麻酔をして最初のドリリングをして、長さがわかっている金属の棒を入れてレントゲンをとります(図2)。

下顎神経近くのインプラント

(写真2)



これによって下歯槽神経まであと何ミリ距離があるかわかります。
もちろんこの時に下唇部分に感覚があるかも確認します。

下記の(写真3)はインプラント埋入直後です。
下顎ショートタイプインプラント

(写真3)ショートタイプインプラント


ショートインプラントを使用しました。
写真4は1年後のレントゲンです。

下顎奥歯のインプラント写真4

(写真4)1年後の下顎奥歯のインプラントの状態


立派に機能しています。
大門未知子が失敗しないのはそれなりの理由があるのです。
(2017年11月28日)

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