No.66医療ツーリズムと歯科インプラント

医療ツーリズムと歯科インプラント

岸本歯科にはさまざまな患者さんが来院します。もともと近くの患者さんを治療するために開院したのですが、インターネットの時代でしょうか、遠くから来院される患者さんが増えてきました。インプラント治療を希望されてお見えになる患者さんもいますが、一般歯科治療を目的として遠方から来院されるかたもおられます。

 さて、本題の医療ツーリズムです。シミ取りやヒアルロン酸注射、さらにはボトックス注射を希望されて、お隣の美容整形大国である韓国にいかれるかたも多いと思います。さらには、がん治療を目的として放射線治療を日本で受けるため、陽子線治療および重粒子治療を希望されて来日される外国人のかたもおられるようです。シミ取りと放射線治療を同じ次元で論ずるのはチョットおかしいような気もしますが、同様な要素があります。それは、治療を受けた受診で完結するということです。経過をおわない、あるいは経過を追って治療を変更することがないということです。放射線治療はがん治療の一部分として日本で行っても、その後は地元の先生の管理のもと、治療が続きます。日本での放射線治療は完結します。

 インプラント治療はそうはいきません。インプラント埋入したあと、必ず経過を見る必要があります。あるいは治療の方法が変更になることもあるでしょう。埋入手術直後は頻回に、被せものが入った後は最低半年に一度程度はメインテナンスが必ず必要です。ネット広告の世界では、たった4回の来院でインプラント治療が完了するとか、100%の治療成績であるとか、一生使えるとか、まるで芸能人の歯のように仕上がるとか、魅力的な言葉があふれています。要注意です。

 岸本歯科では遠方から来院される患者さんには、治療後もメインテナンスに通えるか、必ずお聞きしています。そうでなければ、ネットの魅力的言葉だけに惑わされていれば、治療はお断りしています。医療ツーリズムでも歯科インプラントとシミ取りの医療ツーリズムは同じではないと考えてください。

 インプラント治療は入れ歯に比べてよくかめます。またブリッジ治療のように隣の歯を削ることもありません。隣の歯を守るのです。インプラント治療は良い点がたくさんあります。無理をせず通院できる距離で歯科医院を選んだほうがいいでしょう。患者さんと歯科医院は一生のお付き合いになります。

(2018年11月9日)

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